2014年12月28日日曜日

Vol.178「2014年のラストを飾るのは、立ち食いのかき揚げそば」の巻

「今年の冬は寒いですね、三が日でももっとあったかいのに、今年はね、どうしちゃったんでしょうね」と、タクシーの運転手さんもなげくほどの寒さ。低気圧に爆弾がついて、なんだか怖いですが、片方では暖冬だと聞くのにどうなってるんでしょうか。な、冬、メリークリスマス、今日もさっぶいですな。

 さっぶい日にはあったかいもんがなんだかすごくありがたくおもいます。よく食べる立ち食いのかき揚げそば、口から入れて体に入れる、内側からあったまる。「温もりってのは人の体温、血液の温もりの事を言うんですよ」いつかお坊さんがテレビで言ってたのを思い出す。さらりと何でもないようにそんなことを言ってた、名も知らないお坊さんの言葉。心のこと、教訓、説教、とは違って、なんだかものすごく基本的なこと、元々の部分を教えてもらったようで嬉しくなった。全然難しくなくて分かり易い。生きてるものがみんな持ってる温もり。そういえばそうだなって、広くて優しい言葉やったです。まずはそこから、確かめて思い出す。その温もりが奇跡で悲しく、愛しくて、ちょっと力が湧いてくる。
 そんなことを思い出しながら週に三回はかき揚げそばをかっ込む。「あぁ、あったけ」と、また頑張る冬であります。いかがおすごしか。

 かき揚げそばって面白いですね。いや、カレーでもラーメンでもなんでもそうなんでしょうけど、その場所場所によって違うんですね。基本は同じだけど個性が出るというか違いを楽しんでおります。と書いて2014年最後のテーマがかき揚げそばでいいのかしら、しかもナウ、クリスマスイブの夜に、と一瞬不安がよぎりましたが、ゴー・ストレイト、ここまできたらレッツかき揚げ、振り向かず行けるとこまでズズズっとかっこんで行こうとおもいます。

 そう、自分には渋谷だったらここ、新宿だったら、有楽町だったらここって立ち食いそば屋さんがあり、その街に行き腹が減ると、勝手に自分で充電機のとこに行って充電するというお掃除ロボットのごとく、その店に足が向き、店に入って注文しております。決まってかき揚げそば。たまに色つけて卵をのせたこともありましたが、どうも汁がマイルドになりすぎていけません。逆に贅沢感が失われかき揚げそばを堪能するにはそのままが一番だという結論に達しました。

 九州は宮崎の延岡、地元にいた頃、そばよりもうどんを食べることのほうが多かった。それも透明に近い讃岐うどん的なダシで、魚市場の駐車場にバスのうどん屋があり、天カスをのせて食べてた。早朝、魚市場で働く人に混ざってバスの中、働く大人の活気が感じられる中で食べるうどんはおいしかった。

 高校を卒業し神奈川は平塚に住みはじめて衝撃的だったのは、立ち食いそば屋で注文し出てきたうどんだった。真っ黒の汁の中にぶよぶよの麺が沈んでおり、なんじゃこりゃあと心の中で優作し、あぁやっぱり自分は遠い場所へ来たのだなぁと実感、もうあのバスのうどん屋の天カスがのったうどんは食べれないのかと、新しい場所で生活する覚悟を決めるには十分な儀式として、美味しいとは到底おもえなかったそのぶよぶよのうどんをすすった。

 それから、うどんを食べる時は讃岐うどん的なお店を探して入るようにしたが、ずっとその時の色合いが関東のイメージとなり、何故あんなにどす黒い醤油そのままのような味がまかり通っているのかという疑問が残ったままだった。

 これ今年の話ですが、その謎が少し解けた。池波正太郎って人の本の中で「よく、よそから来た人が東京のうどんなんか食えないって言いますが、あれはね僕等でもまずいんですよ、濃くて辛いんですからね、関西やなんかの薄いダシのうどんの方が僕等だっておいしいんですよ」とあって、「じゃあなぜ、ああなのかというと、江戸は都会で労働者がたくさんいた。体を使って頭を使ってひっきりなしに働いた、それでその合間に味の薄いものなんて体に合わない、生理的に濃い味のものが欲しくなる、だからあぁなってるんです」というようなことが書かれていて、ほほ~なるほどなぁとなった。

 さらに、NHKにて日本の昔の人々の暮らしを映した白黒映像をカラーにして放送というのを見た。
いつの時代だかわからないが、そこには確かに慌ただしくそばをかっこみまた仕事にもどる、まだ江戸の雰囲気が残る東京の人達の姿が映っていた。

 この二つによりその謎が少し解け、また自分もそういうことであればと、(簡単ですが)心をそちらに寄せて食するようになった(これ、うどんとそばがごっちゃになってますが、立ち食いそば屋にて食券を買って渡すと、そばかうどんか聞かれますよね、きっと同じダシを使ってるんだと思っております)。

 さすがに立ち食いそば屋で、あの日からうどんを選んだことはまだないですが、この二つの情報によりさらにその味に深みを感じ、かき揚げそばを食しております。

 この日本を支え、そして築いてきた人達、またその人達を支えてきた、そば、うどん、そのダシ、そのロマン。
 あったけぇなと感じると共に、一生懸命に働き、街を、江戸を、日本を支えてきた人達のことなどを想ったりして、この味を食べてがんばって働いた人達が築いてくれたこの時代に、サラリーマンの方々と共にバトンをもらい受け、この時代に生きるものとして、また受け渡すべく、そばを勢いよくすすり、かっこみます。

 そのようなことに想いをはせますから、かき揚げなどはとても贅沢品に思え、またこのかき揚げがそのお店お店によって個性がわかりやすく出るもんでおもしろい。
 あぁ、ちゃんと玉ねぎが甘くて美味しいなとか、この噛み切れない繊維みたいなのが残らなければ完璧なのになぁとか、衣がうまいなとか。あまりかき揚げに力を入れてないんだなぁとか。大規模なチェーン展開をしている立ち食いそば屋などはあまり個性を感じないことが多いのもおもしろいです。やはりカウンターのあっち側には、この人がこだわってかき揚げを揚げてるんだなと感じられるお店、立ち食いのかき揚げとあなどる無かれ、そこにこだわりを少しでも感じると嬉しくなります。実際にはわかりませんが、そう勝手に想像したくなる立ち姿の人っていますよね。また、揚げられたかき揚げが黄金色に堂々と並んでるお店とそうでないところ、観葉植物が生き生きしているのと枯れかかってるのと、その部屋の気がまったく違うのに似て、最近はかき揚げの並び具合が気になったりします。なんだかそんなことが大事なんだなぁと自分に置き換えて勉強になったりもして。

 店に入って注文し、すぐ出てきて立ったままずざざざっとかっこんで、ぱっと出れるってのもまた落ち着きのない自分にとっては性に合ってるんでしょうね。
 居酒屋放浪の吉田類さんのようにいろんな立ち食いそば屋を放浪してみたいもんですがやはり、池波正太郎さんの言う通り、体や頭働かせて、その合間にずざざざざっとやるからまた美味しいいんでしょうね。戦士の給油所、立ち食いそば屋、奥深しであります。という訳で、本当に今年最後のテーマが立ち食いそばとなりましたが、続きは写真のコーナーにて。


 2014年、気付けば今年ももう終わり、自分の手帳を見て振り返ってみれば、毎月平均5、6本のライブができ、色んな場所へ行けて人と出会えて、所々でおもろい科学反応を体感できて充実した一年でありました。ライブ会場に足を運び歌、音を生で体感してくれたみんな、来れなかったけど応援してくれたみんなに感謝です。
 応援ありがとう。


 2015年、またどこかで生で会えたらと、来年もより歌に生きれたらと思う次第です。
 いい年にしたりましょう、2015!ハバナイスニューイヤー!


今年も紅葉がキレイやったです。

で、バスのボタン、感触といい フォルムといい なんかすきやなぁと改めて思いパシャリ。
きっとマニアがいるに違いない。

秋の眩しい日。

甥っ子と 川眺めて遊んだりして

浮かんでる。

今年は体をよく動かしたです。 来年もやろ。

銀座にて 午前中から東映の映画館にて追悼上映、健さんの網走番外地を。

そう そして有楽町なら駅のここ。かき揚げの玉ねぎがあまいんすね。大将だろう人が元気でかき揚げも元気。

そしてまた野球の試合をし、打上をし、
また 盛り上がって 深夜新宿のバッテングセンタ-へ。
ペテカン誠人と鍵盤大ちゃんと。
元気ですよね。
TVKの番組しゃかりきにて
正月の番組収録をもうしまして 新年の挨拶をもうした不思議

に加え

正月だし何かこうおもろい格好がしてみたいです とプロデュ-サ-に相談したところ 
「じゃ、獅子舞でいきましょう」「いいですね」
となって わくわくして着替え 操りがなかなか難しく 獅子舞にてんてこ舞いになっていると

それに加え

びつくりなサプライズが仕掛けられており もう大変

嬉しいやら恥ずかしいやらのサプライズ
完全に気づかす頭ぼ~
1月3日夕方
テレビ神奈川
しゃかりき合同特番にて
見れる方はどうぞよろしくです。
見れない方はまたいつの日か報告しやす。

久々のTVK MUTOMA 10年振りの出演も おもろかったです。

タイジさんのライブを観に
ソ-ラ-パワ-だけで音出してるって
かっちょいいですね
さっぶい日に
遠くビルデングの明りなんかみながら これ聞くのが なんかあうんすね。

ハ-ゲンダッツさんへ
ラムレ-ズンとコ-ヒ-味が一緒になったアイスなんてどうでしょうか?

で 渋谷のドンキホーテの横 にある 立ち食いそば
ここもまた独特で
ずっと店内に落語が流れていて 雰囲気がいいんすね。
途中で入れ放題のワカメ入れて味を二度楽しんだりして。

んで2014年今年からよろしくのギブソンJ100。
2015、来年もどうぞよろしくです。


♦独占企画 諭介がお答え致します


■「諭介さんが感銘を受けた「あなたに褒められたくて」 私も買いましたよ!  
高飛車な感じではなく、自分より年下の人からも何かを学ぼうとする姿勢や誰にでも感謝を忘れない所、文章からも伝わってくる穏やかで温かい人柄、紳士的な感じ・・・まだ全部は読めてないけど高倉さんを前よりもっと好きになりました。
諭介さんの憧れの人な理由もちょっとだけ分かったような気がしましたよ。
素敵な本を教えていただき、諭介さんありがとう。
【質問】   
諭介さんは自宅でコーヒーを飲む時、缶コーヒー、インスタントコーヒー、コーヒー豆を使って淹れる、どれが好きですか?
私は忙しい朝でもそれぐらいのゆとりがある人でありたいので、淹れる派です」
(2014年12月13日 11:05 夕陽)
→いいですね淹れる派、ぼかぁ、インスタントのドリップコ-ヒですね、あのコップの上にはめてお湯入れるやつね。
■「高倉健さんの訃報は、仕事中に知りました。普段健さんのことを話題にしたりはしないのに、それを聞いたときのみんなの反応が大きくて、誰の心の中にもその存在はあった人なのかと、改めてそのスターっぷりを感じました。大声を出すイメージがなかった女の子までも「えー!」って叫んでたのが印象的です。それでも、私は健さんのことはほとんど知らず、亡くなってから少しずつ知り始めるという感じ。諭介さんからはもう結構前からコラムとかでその本のことを聞いていたのに、なんですぐ読まなかったのかなぁって、読み終わった今ちょっとだけ後悔してます。どのページの健さんも意外な一面を見せてくれて、最初は私も全然違うと思っていたけど、ちょっと諭介さんっぽいところもあるなぁと思ったりして。健さんを可愛らしいなんてこの本を読まなければ思うことなかったんだろうな。あと諭介さんが教科書になればいいっていうのもなんだかわかるような気がしました。ふと何かに迷ったとき、この本の中の健さんだったらどうするかな?っていうのを考えてみたりする。それが正解じゃないとしても、間違いでもないなって思ったんです。本、次貸してね、って言われてます」
(2014年12月15日 17:25 A.T)
→なんかね、優しさが染みこんでる感じよね、あまりみてなかったにしても、多くの人達の心の支えになってたんだとおもうわ健さん、亡くなっても作品のなかでそのあったかさに触れられるのがありがたいわ、健さん、ありがとう、や。
■「「人が人を想うこと、それが一番美しいこと」じーんと心にきて、じんわり涙が…。
みんな当たり前に誰かを思っているけど
さらっとこんな言葉にしちゃうなんて
健さんを師匠と呼びたいくらいです(笑)
この言葉を選んでブログに載せてくれた諭介さんにも感謝です(*^^*)」
(2014年12月15日 22:02 hitomi)
→お役にたてて嬉しいです。なんかあった時に戻れる場所があるのもありがたいね。