2012年2月27日月曜日

Vol.145「春待ち男」の巻


三寒四温、繰り返し、春にちかづいてんのか、しかしこの時期の寒さが一番重たく感じる今日この頃、いかがおすごしか。

最近、道を歩いていて、歩いてどこまでいけるだろうかとよく考える。乗り物乗らないでちょいとそこまでのつもりであともうひとつ信号があるとこまで行ってみようか、曲がり角があるところまで行ってみようかなんて繰り返してるうちに東京から日本海、奈良の大仏が見えたなんてのもいいかもしれない。あ、桜島だ、とか。そんなこと考えながらいつもの電車に乗っていつもの暮らしの中にいるんだけど。寒い日にはあったかいもんがあったかく感じられるように、あかぬけないな、この先どうなんのかねって少々重たい気分の日にも、ポワンと心くすぐられることが浮かんだりするから、ちょっと救われたりして。これを逃避願望って呼ぶんだろうな。

んが、この逃避願望ってマイナスなイメージがあるけど、強く思い続けてそれに向かって動いてく時に夢ってなるのかもしれないと思ったりして。実現させるには、それができない言い訳にしてしまいそうな今の状況と、どちらにしても立ち向かわなければいけないから、やはり思ってるだけだと逃避ってなるのかもね。

今まで、思ってるだけにしといたおもしろそうなことがたくさんあったなと思う。それはそれで勝手に生えて育って気がついたらいつか花咲いてるもんかもしれないし、枯れてるかもしれない。自分の中の裏庭のどくだみ草みたいなものかもしれない。それでもそのうちのいくつかは、実際に形にできたり、動いてみたりしたこともあった。
そういう時にはやっぱり新しい風が吹いてくる。自分のおでこでこの世ではじめて吹く風を感じることができる。生きてる実感というやつだろうと思う。
なるべくそんな風の中で生きたいと思うが、そう思えるのもそうでない時があるからだろうな。三寒四温、季節繰り返すみたいに人によっていろんな季節をいきてんだろうな。

人の話でも、旅してきた人の話を聞くのも好きだ。どこにいかなくても、新しい事を始めた人の話もおもしろい、遠い町で小さなお店を始めたらしいよなんて話もこちらにも風がふいてくる。

おでこで風を感じるイメージが自分の中にずっとある。自分でも人でも。これはきっと自分でそこに立っているかどうかのイメージ。たのしいと思うことも、わくわくすることも最初に思い浮かんだ時、踏み込んだ時は誰にもわからない、自分にしかわからない。まわりに無謀だと思われたり、馬鹿にされたりしても、おでこに風をうけてる当人にしかわからない。正解だったか不正解だったかも自分。
これだけだって思ってた世界からはみだして歩く時に感じる風。踏み込むまで一人だと思っていても、そっち側にいったらばいったで、同じように踏み込んだ人と出会えたりして、そこからまた広がって、そこからまた季節を繰り返す。

冬眠してる熊のイビキを聞いてみたい、カエルのみた夢を聞いてみたい。
一年で一番寒さを感じるこの時期、そんなことふと思いながら、自分は自分のやってみたいこと、風、つくりたい曲のことを考えながら、春を思い歩く東京2月だ。春よこいっ。
札幌へ行く前の予行練習 東京の雪。

そして札幌到着

札幌4デイズ
一日目の弦を張替える。
4デイズよろしくたのんだの図。

この雪の上にまかれた砂利みたいなやつが
あるかないかで歩きやすさがかなり違うことを実感。

ス-プカリ-がうまいことも再確認、
ス-プカリ-のお店ってだいたい
おしゃれな感じがする。二軒しかしらないけど。

札幌ステ-タス。

いや 札幌は こういう古びたレコード屋さんも
おしゃれにみえる。 雪のせいか遠くからきて浮足だってるだけなのか。

こういう風景もファニ-だと感じるスノー。

札幌のCD屋さんオンドコの7周年。ペニーレ-ンにて。「その日札幌いるならいっちょ歌っていかんね」と急遽連絡をくれたオンドコの石川さん、ありがとう。本番も出演者のみんなも石川さんもスタッフもみんなニコニコしてていい打ち上げでありました。
写真は7周年を祝ってみんなでバンッ。

んで外出たらばよ
ライブ中に吹雪いてたらしく 外でてびつくり
ここはお菓子の国かしらと わ-いとなる。


この感触 風景 すべてにテンションあがる。
きっと自分にとってディズニーランドにいくよりテンションあがる世界だと思いました。
この質感がたまらんです。ふわふわで。パウダースノー最高。

ブ-ツにクッツク感じも可愛いい粉雪達。 ホテルにもどってきた足。 そしてこの時わ~なんて写真撮ってる私のポケットにはあるはずの財布はないわけで、雪の中へとかくれんぼしてるわけで、かあさん、ここ札幌は雪が降っています。なわけで。

この中にあった財布、詳しくはプログにて。

そんなこんなで今年もこれた札幌時計台。

うらからの時計台

時計台のつらら。

そして翌日も吹雪吹雪吹雪。飛行機がとばずこれなかった人もいるってのが悔しいとこではありましたが、やっぱり札幌、この時期にこれてよかった。帰りの空港までのバスも、乗り込んでから運転手さんが「普段1時間のところ今回は2時間かかります」それを聞き慌てて降りてタクシーと電車で空港へ。
何があるかわからん札幌、次回はこの時期前のりでこようと決めたこの旅でありました。

車窓から。



雪って全部を綺麗にみせてくれるな。
住んだらやっぱりそれどこじゃないってなるのかもしれないが。お上りさんにはわ~であります。
今回の札幌もいろんな人の力を借りてライブすることができました。
高校時代に中庭で友達に教えてもらったGのコ-ド、なんとも言えない気持ちが空に吹き抜けてった。 それからいろんな人とつながりこうして歌って旅してるのが時々不思議にもなるけど これからもどんどん吹き抜けていけたら、いろんな人と会って、旅していきたいと改めて思った旅でありました。
札幌ありがとう、や。