2011年8月27日土曜日

Vol.139「旅をしよう、どこにいてもっ」の巻

お盆が過ぎて、秋雨前線がきたら急に涼しくなった。秋雨前線がまたどっかに行って暑さが復活したものの、やっぱりもう、通り過ぎてった彼のことを知ってしまったのよ、なんつって夏はどこか秋まじりだ。ここから少しずつ秋へと向かっていくんだろうな。
蝉がわしゃわしゃと振り絞るこの頃。いかがおすごしか。

2011年、この夏、夏を感じたことと言えば、ニックバッカーズで名古屋、大阪、東京とツアーしたことくらいか。旅はいい。夏の太陽に焼かれ、流れる景色に溶けて、どんどんシンプルになっていける。ピストル君よろしく毎日のようにライブをやりながら旅できたらとおもった。町から町へ歌いながら、歌を作りながらいけたらいい。旅はいろんな不安事にかかとが浮いてたのが、今あることへの感謝に変わって、ペタンと地に足がつく感覚もあったりするから好きだ。

旅といえば、これ今年の残りは東京にいながらにして旅してる感じになりそうだ。

少し整理もしなくちゃいかんとおもうが、「インザスープ」が決まっていて、「ニックバッカーズ」、「ハナクソ」、そして弾き語りがあったりと、まわりから見たら何がやりたいの?となるかもだが、もちの論介、たくさんバンド組むのが趣味だというわけではなく。必然的にこうなった。この短期間にいろんな形態での出場となるが、いろんな景色をも楽しんでもらえたらとおもう。

「ハナクソ」はGBよりお誘いを受けて組んだ。タイバンのギターが藤沼さんということで、ぜひやらしてもらうことにした。泉谷しげるさんのライブを見にいった時、藤沼さんのギターにやられたからだ。メンバーの予定が合わず急きょ組ませていただいた。であるからしてこの日一夜限りのバンドということになりそうだが、だからこそできることをやりたいとおもっている。曲はインザスープからもニックバッカーズからもやってきた曲をやれたらとおもっている。「ハナクソ」バンド名は友達の名前からとった。

「ニックバッカーズ」は5人であつまるライブが今のとこまだ決まってないが、またいずれ。
「弾き語り」では10月に名古屋、11月に九州でやることが決まりそう。
あと都内もちらほら。いろんなイベント出演については今のところお誘いをもらって、共演者がおもしろそうだったり、刺激をもらえそうだったり、お誘いいただく主催者のイベントへの意気込みや熱量などでライブブッキングをさせてもらってる。本当は歌わさせてもらえればどこでも、なんでもいいんだが、一応イベントにはタイトルがついていて、そのもとで集まってるという感覚があるし、自分が何にも感じないとこへ、誰かをお誘いしづらいというのもあるので。自分で企画するイベントも思いついたらいつかやってみたい。


そして10月6日。「インザスープ」。いよいよだ。
3年?4年?ぶりの4人はどんなだろう。
昨日インザスープのほぼ全曲を聞いた。
夜中から聞いて、気付くと朝の8時だった。
おもしろかった。
聞こえ方が変わってるものがいたり、時間がたってもパワーがあるなっておもうものがいたり、なんじゃこりゃすげーとリピートしたり、猛烈に恥ずかしいもんがあったりで、あっちゅう間に時間が過ぎてった。音楽をやっているのだが、当たり前のようにそこにとどまらない。ぶつかりあって、はみでてた。

メンバー、一人一人の中に、待っていてくれてた一人一人の中に、初めて体感する人の中に、それぞれのインザスープがあって、ここにきて一つの場所で集まれるのがドッキンドッキンする。
いよいよ初音出しだっふんだっ。







きっと遠くへいかなくても、定住していても、仕事の中ややらなきゃいけないことの中にいたって、旅はできるんだろうな。
近所を歩いてるだけでも、音の中ででも、どこにいても。

慎重さも計算も、不安も疑いも確認も少しくらいは必要かもしれないが、そればっかりになって窮屈になるのはやめよう。
なるべく心を空けっぱなしにして、ふきぬけていよう。
なるべくいろんなことをして、その中で旅しよう。
自分でいこう。
どこにいたってきっといける。
自分でこじあけよう。

立ち止まって考えることも必要かもしれないが、自分には、いろんなものの中で、景色の中で転がりながら進んでいくほうが向いてるみたいだ。どこそこに、いちいちぶつかるだろうけど、それでいい。

遠くをながめて、まだありもしないことに不安になるより、今あることに感謝できたとき、地に足がつくあの感覚を忘れないでいこう。
ダムを持たない、ふきぬけた心をもつ人と出会ったら、一緒に笑っていよう。
蛇口は出しっぱでいい。

どこにいたって、きっと旅はできる。
「証拠は残すな」
そんな言葉を思い出しながら。
どこにいたって旅していよう。

てかっ
そんなことふとおもいながら、進んでいこうとおもうこの頃だ。