Vol.133「2月、寒風、ドン曇り」の巻

春がもうきてる。
空気が変わって季節が変わって、あったかいのは嬉しい。

あったかいもんっていつもあるとわからなくなるけど、心でも体でも、寒いとこにばっかりいると、あったかいもんに触れた時、包まれるような、ありがたい気持ちになる。

「千と千尋の神隠し」って映画で、主人公の女の子が、もらったオニギリをほおばって涙をこぼすシーンがあるんだけど、あんな感じやろうか。

空腹も忘れて、かけずり回って、たった一個のオニギリで、いろんな感情がほどけて
涙がこぼれてく。涙を全部こぼして、また次に向かってく主人公の女の子、いかったなぁ。なんつって、春の訪れ感じるこの頃いかがおすごしか。


２月、ドン曇りの寒い日が続いた。その日の天気で自分の気分も変わる。
これ自分のよくないとこでもあるとおもうんだが、そんな日はどうにもマイナスなことばかりが連鎖していく。不安要素が次々に頭の中よぎって、抜け出せなくなる時がある。
不安やら、寂しいとか、後悔とかに縛られる。そういう感情って何かしらもの心ついた時からあるものなんだろうね、危機管理というか。もうこれは、誰もがそうなんだろうけどね。だからやりたいことが浮き彫りになったり、つくりたいものがでてきたりするんだろうね。ずっと春だったらポワーンポワーンや。

考えてもしょうがないことを考えて、勝手に落ち込んで、ずっとそのまま何にもしないでいられるほど図太くもないようで、何かしらやる。考えるのは苦手なので体を動かしてなにかしらやる。

何かしらやってても、どっかのダムに溜まっていく。本当に打破できるのはこれじゃないってなる。

砂で山つくって、てっぺんに棒を立てる。砂を少しずつけずっていって棒が倒れるまでやる。砂をけずってけずって、それでも倒れない棒がみつかるまでやる。結局倒れない棒なんてないんだけど、それの繰り返しのような。そうやって本当にやりたいことやつくりたいもんがみえてくる。


歌ができるのっておもろい。頭で考えてる外からやってくる気がする。
その距離が遠いほどおもしろい。

出てきたあとで自分がみえたりもする。
訳がわからないけどそれでしかありえないものがでてきた時がいい。

寒いドン曇りの最中だって、考えられなくてもどっかで知ってる。覆われた雲の上に自分にしかわからない太陽があること。予感。たぐりよせる。

マイナスのゴムを引っ張って、飛ばす。雲に穴あけて光がさす。
小さな光でもみえたら、やっぱりなってあとは広がってく。
こじ開けた太陽の光の下、自分の太陽の光で笑い合いたいもんです。


春の予感、つかまえてこじ開ける。そんな２月の夜より。

今年の冬あっかいものナンバーワンね、
カレーどんうー。。

そわそわー

バワー感じるね。
食べ応えがありそうです。いくで札幌。

リハーサル終わりで寒い夜に外で乾杯。
Ｋと大ちゃんと。

雪までふってくれると気分がまた変わったりして。

◆独占企画　諭介がお答え致します

■ 「灯籠」についての１曲１曲のお話が読めてすごく嬉しいです。
「水に浮かぶ月」この歌を作った、そして歌っている諭介さん素晴らしいです。出会えていてよかった。
月は本当に摩訶不思議で自分で光っていないのにあれだけの存在感とか、女性のサイクルと一緒だったり出産が満月に多かったり・・・。思えば思うほど摩訶不思議。
そんなことも含めてこの歌を聞いてしまいます。
寒いですっ早く春にな～れ！！」（2011年2月5日5:13 by. smile）
→聞いてくれてありがとう。月はあるね、摩訶不思議ってわかるわ。
よくわからないけど、やっぱりひかれるとこ、歌にも似てるかもしれんなぁ。
 
■ 「諭介さん、こんにちは。「灯篭」全曲解説ありがとうございます。諭介さんの一曲一曲への想いが伝わってきました。
私もかなりヘビロテで聴いてますよ。全部好きだけど特に「水に浮かぶ月」と「アカリ」が好き。
『ありがとう』って、状況にもよるけど言われて悪い気がする人ってあまりいないような？　身近にいる人に改まって言うのは少し照れちゃうけど、自分の周り の色んな人や出来事を当たり前と思わずちゃんと感謝できる人でありたいですね。大切な人ならなおさらね！だから諭介さんにも『ありがとう』です」
（2011年2月13日10:41　by. 夕陽）
→だはっ、いやいやこちらこそ聞いてくれてありがとうや。

■ 「諭介さんの全曲解説とても面白かったです。私も全部の曲について書きたかったのですが、ものすごく長くなったので２曲で我慢します（笑）。「くじら」は 初めて聴いたときからすごく好きな曲。言葉の並びにはあまりくじらを感じなかったけど、大きくてゆっくりしてて、歌やメロディーに飲み込まれる感じみたい なのはすごくありますよね！　そこがすごくくじらでした！　この曲を好きになったら、くじらがすごく愛しく思えてくじらグッズを集めだしたことを思い出し ます（笑）。そして「アカリ」。私も幸せな時間を過ごしたことを思い出す曲です。そのときのことと重ねて聴くと心の中があったかくなります。名前どおり の、灯りになっているような気がしますね。素晴らしい」（2011年2月17日17:08　by. A.T）
→くじらグッツをゲッツッね。
ぼつんと書いた曲が何かしら感じてもらえて、いかった ありがとう。