2010年8月30日月曜日

Vol.127「2010年、星が遊ぶ、1」の巻

2010年夏、来年の分まできちゃったのかってなぐらい、猛暑です。あちーあちーです。熱中症きをつけねばなりません。いかがおすごしか。

8月、10日間ほど宮崎に帰った。

この度は都合により、そんな宮崎滞在を思いつくままに書きたいとおもう次第です。時間がないのよね。言い訳失礼。


大同窓会、

大同窓会とはこれ、高校の時の同窓会なのだが、我が高校に代々伝わる同窓会で、星遊会と銘打ち、代々、その年の仕切る年代が受け継がれていくシステム。
今年は、27期生、うちらの代であった。

地元にいる友らは実行委員として資金を集めたり、企画を考えたり、週に一度集まってはその一日のために動いていた。

正直な話、はじめはやはりこれ、家族があったり、仕事があったりでのことなので、大変そうであった。自分も電話にて、歌をつくってライブする旨を伝えられた。
「でも、ライブやらが入ったら、行けないけどね」と一応のエクスキューズをむにゃむにゃ伝えると。「へーそんなもんけ、絶対にスケジュールを空けてくれって言いよるっちゃけど」といつもにこやかな友から念を押され、なるほどこれはおおごとだなと、スケジュールを約束した。

帰郷し、その準備にも顔をだし、「何すればいいとー何すればいいとー」なんて、ゼンマイ仕掛けのオモチャのようになっていると「やることは自分でみつけて」と怒られる。
37にもなり、同級生に怒られるとグッとくるものがある。これはみんな真剣であるなぁと、やること見つけとりかかる。

役所で働いている友達と、当日歌ううたに合わせて映し出す写真の打ち合わせをする。「役所仕事」なんて言葉があるが、この友達の仕事ぶりは、非常に柔軟でアイディアに溢れていて、おおーっとなり、当日がさらに楽しみになる。

翌日はテレビやラジオに出て、同窓会と兄弟ライブの宣伝活動。

同窓会本番、お昼から準備やらリハーサル。おおー久しぶりーってのも二の次で、みんな段取りよく凛々しく進行に努める。

開場の時間になり、僕と、高校時代、漫才の相方だった本田誠人と、学ランとセーラー服といういでたちで、歴代の先輩や後輩を受け付けの前で迎え入れる。

自分は学ランの方であった。誠人のセーラー服に比べキャラクター的に意外とフツーであったためか、非常に中途半端な心もちで、終始モジモジ君であった。

会が始まり、ホテルの大会場は騒がしく盛り上がっている。

自分の歌う番が近くなると、いつもと違う緊張をする。

各テーブルは久しぶり~の会話で盛り上がっている。
こういった場合、まったく聞く耳をもたれない可能性がありまくる。
自分は会のクライマックスを任されており、同級生が一年かけて作り上げてきたものをぶち壊すかもしれない、かもしれないが、ここはなにが何でも大成功を納めなければならないとおもうと、緊張がさらにました。

「聞けよこの野郎~」なんてことも言わないといけないかもなぁなんていろんなシュミレーションをしていると、出番になり、ステージにあがった。

照明が消され、ピンスポがあたる、会場中が一気に自分に集中しライブは心配したこととは逆に盛り上がり、アンコールまであり、誠人や同級生の演出、段取りが一つになり大成功となった。

大成功となった大同窓会は終わり、その日は朝まで飲み、またしても携帯電話をなくし、同級生に迷惑をかける。

「首からさげとくように」と母にストラップをもらい怒られる。またしても情けない気分になり、言われたとおり携帯を首からさげる。


翌日は小学校のタイムカプセルが30年ぶりにあけられた。
小1の自分との対面にドキドキしたが、作文、絵、手形。どれも訳もわからずやらされてる感満載の、やる気のないものばかりでがっかりする。

手形などは指が8本あり、作文も原稿用紙の半分も書いておらず、「王選手になりたい」でしめくくられていた。もう少し何かあっただろうと、心の中で小1の自分に「ちゃんとやれ」とつぶやいた。
そのあと、残念な気分なもの達で缶ビールをのみ盛り上がる。


翌日。
今年の初め、電話で訃報を伝えられた。
小学校からの付き合いで、共に腹が痛くなるほど笑いあい、旅してまわり、夢をかたりあった男の訃報。この男の事はまたいつか改めて書けたらとおもう。

こういうことは、それぞれがそれぞれに、自分のやり方で受け入れて、決着をつけていくものなんだとおもう。が、わけがわからなさすぎる。それでみんなで、昔集まってたみたいに、浜辺にいって火をたこうということになった。

10数人集まった、先生もきてくれた。みんな笑ってた。ずっと笑ってた。浜辺に笑い声が絶えなかった。この感じ、いっつもあんたが求めてた感じや、すげーね、いかったね、羨ましくもおもった。子供もいるのに、大人の方がはしゃいでた。みんな笑って、あん人も笑ってた。夕暮れはきれいで優しかった。海と空が合わさってた。出来すぎなくらい穏やかで、どこまでもみえた。花火もした。打ち上げ花火をみんなで見上げて、星がたくさんでてることに気付いた。星がすげーねってみんなでながめた。
誰からともなく、ふざけだしてまた笑った。女子が氷を投げつけて、男子が逃げてた。
ほんとずっと笑ってた。

夜も更けて、また集まろうやっていって、帰った。

                             つづく。