台風いっきに日本を北上してった。東京は風がボーボーふいて、怖いくらい、眩しい青空。
いかがおすごしか。
台風来るまでは、少し冷たい雨が降り続け、なんだかこのままずっと降り続けるんじゃないかともおもったし、今までもずっと雨が降り続いてたんじゃないかとおもわせた。
雨が降っているのが当たり前。ともなって気分も少し、アンニュイになったりして。
ずっと昔に対バンした氣志團が「やまない雨はないんだぜ」なんつってMCでいっていたのをおもいだしたりして、頭の中で何度かまわって、そうかもなと、空をみた。
今までのことをおもえば、小さな時から雨は降っていたようにおもうし、その雨がやんで、晴れたりしてきた。が、また雨はふるし、それを繰り返してきた。
晴れてばかりいたいもんだとおもうけど、そうはいかなく、雨はくる。
雨ふりばかりかとおもえば、晴れ間がある。
いろんな顔をみせる空がいてくれてよかったとおもう。
空と心はにているなぁとおもう。
雨がふったり、晴れたり、朝焼けだったり、夕焼けだったり、色が鮮明だったり、鈍かったり。同じ空がなく、ゆっくり変わっていって救われる。
いろんな顔をみせてくれる空がいなかったら、人は正気を保つことができなくなるだろうなとさえおもってしまう。
自分のことだけ考えて、窮屈になったり、こうあらねばならないと、自分に強いて、閉じ込めたり、人を疑ったり、恨んだり。
空からみてみたら、そんなことが、とてもちっぽけにおもえてくる。
決めつけたりすることがある。自分の不安を楽にしようと、おもいどおりにしようとする心がある。計算もする。ゆとりもなく、自分の足らないことだけを、うめあわせようとするときがある。そんなとき、空さえ征服できるとおもいこんでるんじゃないだろうかとおもう。
何かを作っている時、その空は無限に広がる感じがする。そんなことだけでつながれたらと思う次第だ。
台風がくるまえの雨宿りにて、ふとそんなことおもったりしたりして。
順番をまちがえるなよと台風が、おもいあがるなよと暴風雨が、街や人を通りすぎてみせてくれた青空が、まぶしく光る日だ。