2005年2月25日金曜日

Vol.61「種を植え 春がきて 花が咲き カタツムリが進む」の巻

 春がきよる。
 満月か 建物と建物の間 道まっすぐ 僕をまちぶせ 都会の明るい夜にも負けず お月さん 光ってる  満月か あったかくなってきた 明日雨か。
 一雨ごとにあったかくなるって石原良純がいいよったな。あの人の言うことで、気がつくと顔がにやけてたり笑ってしまったりすると、なんだか自分の油断具合というか、気がぬけてる具合がわかる。なぜかしっかりしなきゃと思う。ほのぼのした感じがするんだろな。要注意人物だ石原良純。
 この前、新宿ロフトで毎年やってる『メッセージシャトル』っていうイベントにでた。今年のそのイベントの主なテーマ/メッセージがエコ。ゴミの問題やら、地球温暖化、森林伐採問題、リサイクル、などなどのエコ。具体的に、東京にあるたくさんのライヴハウスで飲み物を飲む紙コップを、何とかっていうリサイクルで作ったプラスチックのコップにかえようじゃあないかという運動、というか呼びかけをしてる人の話もあった。そうなれば何?パーセントの木が切られずにすむらしい(何%か忘れた、結構なパーセントだ……っていうかこういうとき数字言われると、なんか体にはいってこない)。んで、なんかいいなぁと思った。こういうことがあったりまえにひろまっていったらいいなと思った。しかしこのイベントで印象深いのが、アフリカンなダンスを踊る女の人達。リハーサルをみさせてもらったんだけど素敵でした。もう、太鼓にあわせて体中で踊る。その人達の、たまらず溢れだしてくる解放の、楽しさの、情熱の、そして祈りの様にも見える、命の……なんかこう、ほとばしるもんが素敵でした。伝わる。彼女たちは言葉じゃなくて踊りで発する。その人、人がいろんなこと感じて育ててきた種が花咲く瞬間、それをみせてくれる。私はこんなことしまして、こんなことやってますやらなんやら説明がいらん。踊りやら音楽、絵やら折り紙、何でもいいから作ったり、解放しちゃったりして、そんだけで気持ち交換しあって行けたら、時間はかかるだろうけどおもしろいなとおもった。
 『良いことは、カタツムリのスピードで進む』どっかで読んだガンジーの言葉を思いだした夜だった。
P.S.1 今年も送られてきた宮崎の親戚の作ったきんかん、ポケットに入れて甲州街道歩きながら食べて、木の生えた下の土のとこにペぺぺぺと植えときました。何年後かにみかけたらたべてみてくださいな。宮崎のきんかんお薦めです。
P.S.2. カナダでマフィアのボスになるのが夢だという青年と話しました。ボスになったあかつきには、孤児達がちゃんとした仕事につけるよう面倒みてやるんだとか、一般市民を脅かす悪い奴は俺がやっつけるんだとか熱く語ってくれ、たのもしく思いました。
 どんな形であれおもろしろい花咲かしてくれそうです。いろんな種類の種があるもんですね。

 (2005.02.23) 

 [東京の雪と宮崎のきんかん]ニガツ