2004年8月27日金曜日

Vol.55「残暑見舞い=前半ラップ調で=」の巻

 うだる 暑さ さなか いかがお過ごしか? 去年の夏にくらぶれば やっぱ こじゃ
なきゃ なっ!てななな……。
 夏なわけで、たらたらと汗かきガリガリ君ガリガリかじり、当たりが7月と8月で二本もでた今日この頃。僕は元気で、蚊取り線香はぐるぐるまわる。扇風機 は“1/fゆらぎ”(※)ってやつがついてる優れもの。海の、波の、音のリズムかもしだすから。思い出すのは宮崎。田舎にいた頃、夜眠る時、心が静かな時 やなんか聞こえてきてた。耳の奥で鳴る様な、波の音? 海が近かったわけでもなく遠かったわけでもない。自転車で20分くらい。聞こえないだろ~。遠く走 る車の音かな? いや、きっとこりゃ波の音だ、夜空と山に響かせて海が遊んでンだろ~と真っ暗な部屋の中、普段は聞こえない耳の奥から聞こえるような音に 安心して、少し嬉しくなってたようなことおもいだす。それにしても機械の扇風機、自然のリズム「揺らぎ」を真似てけなげに働いてくれてます。
 それを創った人間は、わかっちゃいるのに今もまだヒートアイランド建設中。やめればいいのに僕もまた、そんなランドの真ん中でアイスをかじれば調子良 く、悪かないなと暮らしてる。そんな最中に生まれ出た、流行りの癒しじゃ癒されずコンビニエンスじゃ寂しくて、もっとこう、ますます生きてる実感が欲しく なる。許せる瞬間、笑える瞬間、ほんの少しでもどこか和らぐ瞬間。自分を疑えばきりがなく、他の誰をも疑ってしまう。時々僕は歌っていると、漠然とだけ ど、おこがましくも、誰でもがみんなバカみたいに、その瞬間に許せる心、同じになれるものがそこにあることを感じる。というか、きっと勝手に僕がバカみた いに今まで見てきたものや感じてきたもの、今あるものやその先にあるものを受け入れられてて、その中に宿ってる瞬間なんだろうと思う。それは宇宙で、そん なままずっと水のように流れていけたらと思うけど、また疑!疑!疑!と悪魔が顔を出す。そんなことの繰り返しだ。
 夢やら生きてる実感が見つけられない時、自信もなく自分を疑ってばかりで、今までの全部を否定してしまう時、どこまでも不安になる時があるけどそんな時 も本当は知ってる、本当は感じてるんだと思う。その先に今は描けなくても、自分の色でいつか描くための真白いキャンバスを持ってること。きっと誰だってそ れだけは何があっても捨てられはしないもんだってこと。
 今年の夏は暑いですっ。


※注釈
“1/fゆらぎ”というのは、例えば自然のリズム、波のリズム、体内をながれる血液のリズム、宇宙が脈動するリズム、森、川、風なんかのリズム。ちなみに モーツアルトの曲の中には“1/fゆらぎ”が入っていて、聴くとリラックスするといわれていて、植物や牛にきかせるとすくすく育つらしい(本人による解説 より)

 諭介さんからの残暑見舞いも届きましたが、みなさんはこの夏をいかが過ごされましたか? なんと嬉しいことに、9月11日のイベント出演からイン・ザ・ スープはライヴ・モードに突入! 数本のイベント出演の後、10月6日には新宿ロフトでワンマン・ライヴが待っています。どんなステージになるのか、今か らホント楽しみですね! 写真は、リハーサルの合間にVサインの諭介さんです。

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