2004年8月8日日曜日

Vol.54「夏だ! ツアーだ! 久々だ!」の巻

夏だ! ツアーだ! 久々だ! 梅雨の期間も短く、夏はもう本領発揮でムンムン熱帯夜。相変わらずクーラーのない部屋で裸になり、カルピスを飲む毎日だ。あちぃー。去年の今頃はアメリカにサイトシィンやったなぁと、シェリルクロウを聴く。シェリルを流しながら一人で車を走らせた荒野の真ん中や、ラスベガス、グランドキャニオン、あの時の空気や風が、このあちぃ部屋に吹きこまれてくる。一瞬で思い出サイトシィンだ、イェイ。あんなこともあったね、とシェリルはあの時と変わらず歌ってる。もしかして僕の歌った曲にも誰かの思い出がつまってて、その人にしか分からない空気、景色、とっくに僕の元を離れ飛んでった歌が、誰かの思い出のBGMになってるのかもしれないなぁと熱帯夜、野暮なこと思いながらカルピスを飲む。
  「あちぃあちぃ」と言いながらも、やっぱり夏を楽しんでる。夏はあっという間に終わる。今年の夏はすでに海水浴場にいった。ツアー大阪ライヴ後、夜走りで東京へ帰る途中朝方から静岡の海で泳いだ。同行してたイベンター・スタッフのSが海中で海パンを脱ぎ、遠くで「たすけて〜」とパンツをふりまわしてる。僕とドラムの吉田君とベースのケイで急いで泳いでSの所まで泳いでいき、パンツを奪いとった。三角キャチボールで返せ返せと真ん中にS。結局吉田君が、潜るから肩に乗るようにと言い、僕がその向こうのケイに投げた瞬間、ジャンプしてカットできたら返そうということになった。勢いよく放り投げた瞬間、海面上に素っ裸の男、ロケットのように飛び上がり青空に映え、見事パンツをとりもどした。久々に腹がよじれる程笑った。人がわんさかいる海水浴。ボラのようにはねた、裸男一匹。そのあと僕も調子に乗って「たすけて〜」とパンツをふった。<br>
    一度も海にいけない夏は本当に寂しいもんだ。今年はいけてよかった。あとは、原宿の駅前の木の下にノコギリクワガタが落ちてた。もう動かなくなって、ありんこがたかっていた。大きなツヤのあるかっこいいやつ。もう死んでた。
    あとは、スイカを食べてその種を乾かして保存してある。これはロンサム隼人という人の本に影響を受けたからだ。この人はアメリカの刑務所の囚人で俳句を書いてるひと。刑務所の夕食にトマトが出て、その種を植えたらトマトがなった、とあった。小学生の時やなんか、プッと土の上に種を飛ばすと何日か後に芽を出したりしてた。それから水をやったりして育てるけど秋前には枯れてしまうのを思い出した。今回の種は、来年の夏にはスイカが食べれるようにしたいもんだ。ってなわけで始まったばかりの夏、なかなかの満喫し具合だ。そしてツアー・ファイナル東京2DAYS! 頭からっぽ、なにがおこるか今度はライヴで裸男のジャンプがみてみたいもんだ。
 なにしろ今年の夏は手強そうだ。力の限り駆け抜けてやるぜっ!

In the Soupのニュー・アルバム『ヘブン』はもう聴きましたか? そのアルバム・リリースに際した超ロング・インタビューも当HP上にありますので、みなさん どうぞヨロシク! さて、本文でも中尾さんが触れている東京2DAYS(7/15&16の下北沢シェルター)のライヴをもって、無事にツアーを終了させた バンドですが、今後はイベント出演とインストア・ライヴが控えています。詳しくは下記INFORMATIONをご覧下さいネ。写真は、その7月15日の下 北沢シェルター・ワンマン、本番直前の中尾さんです。

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