2017年7月4日火曜日

Vol.208「フラットな腹の底から陽が昇る」の巻

梅雨、紫陽花の葉っぱに水玉転がり、傘ささなくても歩けるほどの雨がシトシト、空はくもって紫陽花咲いて。 空気に潜んでる水分が、さーこれから夏きまっせーかんかん照りでっせー、夏が来るのを知らせてる。きますな夏。

「今年の梅雨は雨が少ない」と、「だからクロダイがなかなか釣れない」と、釣具屋のおばちゃんは言う。去年は「今年は赤潮が来るのが遅いからなかなか釣れない」と屋台のおじさんが言っていた。これ、毎年何かしらの理由があるんだろうなと思う。元々クロダイなんてバカスカ釣れる魚ではないし。釣れない人のために理由を探しておいてくれてるんじゃないだろうかとさえ思う。「釣れましたか?」「いや~ダメでしたね」「あ〜今年は梅雨がおそいからねぇ〜」言われたほうは「あ〜だからか、しょうがないしょうがない、地元の人が言うならしょうがない」 と納得が行く。釣りに行く時は日にちが近づいてくると、今回はあーしてみようこうしてみようと想像して胸高鳴る。前日ソワソワ、現場に向かってる時なんかは「今日は釣れる、釣れる気しかしないわ」と豪語。釣り仲間の豪ちゃんに「それ毎回言ってる〜」と突っ込まれるが、実際に釣れる気しかしない。磯に到着し、またこの場所に来れたことに感謝して「よろしくおねがいします」と磯にお辞儀をして、仕掛けを作り餌を準備して釣りはじめる。すぐには釣れないので仕掛けを微妙に変えて、「次はこうしてみよう、あぁしてみよう」「潮が変わったからこうやってみよう」「餌をこれにしてみよう」とか色々考える。何も浮かばないときは「ちょっと磯を休ませるか」なんつって磯の上で眠って休憩して。そんなことをくりかえして一日中。結局釣れなくても「最後まで攻めきった、悔いなし」「ここに来れただけでもありがたや、楽しかった」と帰っていく。その帰りにすれ違う屋台のおじさん や釣具屋のおばちゃんと、先に書いたような会話を交わし「あ〜じゃ〜しょうがない」と納得して帰る。磯先輩曰く、「釣りの名人ってのは、釣れなかった言い訳を何個も言えるもんなんだよ」と教えてくれた。なんかおもしろい。その日によって潮も風も天気も満ち干きも2度と同じことがないから、いくらでも言えるんでしょうね。2度と同じことがないから、その日はその日の流れを感じてこうしようって実践してみる。正解が決まっていなく、自分なりに感じて想像して実践できるのがクロダイ釣りのおもしろいとこであります。その想像が的中して、細い糸を 伝って海の底から生命反応を感じとれた時は、風や潮、大きな流れとセッションできたようで、やはり快感であります。

関係ないけど、UFOキャッチャー好きの友達が目当てのぬいぐるみを逃すたびに「バネが弱いんだな、バネが、弱くしてあるんだな」とその度に両手でUFOキャッチャーのマネをして首をかしげて真剣に伝えてきては、また挑戦する姿をおもいだす。かわいらしい負けず嫌い。何かのせいにするって、いいこっちゃないけど、かわいらしいのだったらありですね。

話は戻り、セッション。セッションって好きです。会話、人と人、自然と人、音楽と音楽で、言葉と言葉で、呼吸と呼吸で。肌と肌で、色んなセッションがあって、それこそ2度と同じものがない、音楽をやっていてよかったと思える瞬間です。色んな人と音を出し合ってきておもうのは、心をフラットにしてないと反応できない、音を鳴らせない、言葉を発することなんてできないんじゃないかなってこと。意地や計算やひとりよがりやネガティブな心や、自分にも人にもよからぬデコボコがあるとそれが邪魔になるから、自分の分は自分でなるべくフラットにしていく。今までやってきたことなんて捨てて捨てて、この世で初めて聞く音のように相手の音に反応する。自分なんてのは、捨てたとこにいるような気がする。そこではじめてぶつかれる。デコボコがあるとバターになれない。自分のも人のもデコボコがあると窮屈。なるべく気持ちよく吹き抜けていたいし、ライブでも会話でも会議でも気持ちのいいセッションをしていたい。

ほんで自分は、窮屈になってきてるなと感じるとよく複式呼吸をする。身体にも心にもいい作用がある気がする。これ複式呼吸と言ってもよくわからないかもだけど、人は誰でも複式呼吸をしてるみたいで、それは寝てる時の呼吸の仕方。歌手なのでよく耳にしてた複式呼吸、見よう見まねでやってみても実感がわかず、よくわからなかった。んが、「寝てる時の呼吸が複式呼吸」だと聞いてわかりやすかった。寝ると体力が回復する、それを起きていてやってるような感じ。

床に寝て天井を見ながら、寝てる時の呼吸をゆっくりしてみる。寝てる時の呼吸ができてきたなと思ったら、その呼吸で歯と歯の隙間からゆっくり息を吐く。聞こえるか聞こえないかくらいで「スーーーーー」っと吐き切る。なるべく長く1分を目標に一息で吐き切る。ヘソの下3寸あたりの腹の中に風船があるイメージをもって吐き切ると、風船がしぼむので腹がしぼられてく。吐き切ったら次はその風船に空気をゆっくり入れていく。風船なので腹だけじゃなくて後ろの腰の上あたりも横も膨らんでいくイメージ。360度膨らむイメージ。もう吸えないくらいパンパンになったら息を止める。横隔膜が下に下がって内臓が圧迫されてマッサージされて腹がグルグルと鳴る。鎖骨の下あたりの筋肉が横隔膜と繋がってるのか、伸びてるのを感じる。一時してまた「スーーーーーーーー」っと息をゆっくり吐いてく。を繰り返す。身体は風船のイメージ、頭の中は水平線、そこが滲んでゆっくり太陽が昇っていくイメージ。 余計なものがなくなって、自分の太陽だけが昇ってく。そこには自分の自由がある。頭もスッキリするし、内臓がマッサージされて活性化されるのか便通がよくなったりもする。自分の身体の中にも心にも向き合えて、より深いところで感じあえる。先に書いた磯の上で寝る時も、呼吸を波の音や風の音と合わせて静かにセッション。小さな存在、大きな流れの中で、関係性をもってその一部として生かされてることを実感。魚もまた確実に波や風の変化に反応して泳いでる。もちの論介、歌う時に複式呼吸でなんて意識して歌ってはないけど、歌う前の楽屋でこっそり息を整える。ちっぽけだと感じることも、どんな状況にいても、今、この時の中で「生かされてる」と感じられることは、それだけで幸せなことなんじゃないかと思う。その上にグルグルと腹鳴って、内臓を活発化できて頭もスッキリしてフラットな気分にもなれる複式呼吸、オススメであります。自分なりのやり方でぜひっ。と、今月はこの辺で。グルグルっ。



♦諭介がお答え致します

■「インザスープが学校ツアーをするという頃、私は仕事をしていたので、学校だけなんてずるい!会社にも来て欲しい!とお願いしたことがあります。今思えば、なんでそんなことをしたのか不思議ですが(若さって怖い!笑)事務所宛か社長宛に連絡をしたんだと思います。そして、こんなわがままで困ったお願いに社長さん自ら返事をくれたことを、先日ここを読んで思い出し返事を探し出しました。当時は気付かなかったけれど、今読み返すと、"先を見ていてくれた"のかなと思うことがそこにも書かれていて、どういう人だったのか私は知らないけれど、諭介さんが、どっかではわかってるし、どっかではわからない。って思っていることにはどんなふうに一緒に考えてくれるんだろうと想像してしまいます。そんな5月半ばの出来事すぐあとのワンマンはとても心に残る良いライブでした」
(A.T. 2017年6月19日 17:14)
→ありがとう。そんなことがあったんですね。

■「私にも今は亡き恩師がいます。亡くなっても、中尾さんがワンマンで言ってた「ティンカーベル」みたいに、耳元でアドバイスもらってる気になることが結構あります。中尾さんの社長もこれからも相変わらず「やっちゃえ やっちゃえ」と背中押しに現れたりするのではないでしょうか…(´v`) どんどん汗かく季節になってきましたが、中尾さんの寝床は床に布団直敷き派ですか?それともベッド派ですか?私は優柔不断というか気が変わりやすいというか、部屋の模様替えをちょくちょくやりたくなるので、大きな家具をなかなか買う気になれません…という、布団直敷き派です」
(しゃるろっか 2017年6月20日 21:43)
→ありがたい存在ですよね、そういう人って心強いね。寝床はベッドだよ。

■「分かっているけど分からない、分かりたくないっていう感情・・・すごく分かります。もう実際に会って話す事はできないけど、頭の中や心で感じて話す事はできるし諭介さんが忘れない限り、諭介さんの中で永遠に生き続けるんじゃないかと思います。きっと今も近くで見守ってるんじゃないかしら?心強いですね」
(夕陽 2017年6月25日 0:04)
→うん、心強い。いままでもそうだったように自分の中にいるし、これからもです。

■「黒鯛は社長さんの心意気でしょうね(^^)/社長さんは直接存じあげていませんが、中尾さんの文章を読んでいると実際お会いしたように思えます。いいよ、いいよ、やっちゃえよーと言える大人っていいですね♡これからも中尾さんを、広いフィールドで見守ってくれると思います。 さて。それではひとつ質問です。80歳になった自分から今の自分に何かメッセージを言うとしたら何ですか?ちなみに私は[まだ若い!好きなことどんどんやれ~ライブもどんどん行け~!]でした(^^;) 」
(Yuka 2017年6月25日 18:13)
→同じく、まだまだやれるやっちゃえよ!だね 20代30代の自分より今のほうがやれることも増えてるとおもうからやりたいことやれることどんどんやりたいね。

■「中尾さん、こんにちは。死とは不思議なものだと思います。死を機会に、生前には気付けなかった故人への感謝と後悔が、出し抜けに発覚したり思った以上に溢れ出すように思います。 死を受け止めるという気持ちの仕分けは時間に任せて、死に寄り添って生前以上に会話し心の拠所として再確認する社長の存在の大きさの分だけ、中尾さんの歌が大きくふくらんでその先へ繋がっていくだろうこと予感致します。 汗をまとうって、面白い文化を持ってますな。。磯でもうすっかり夏を満喫してるね。楽しそう!」
(たかの 2017年6月27日 10:10)
→発覚して溢れるね。ふくらませて一緒に歌旅生けたらとおもいます。



MINAMINO ROCK FES 最後の最後に南野さんのかわりに歌わせていただき光栄でありました。

そしてそのままロフトにて打ち上げ どかんっ

ワンナイトスタンドのリハ-サルにて 曲固め

最近はキャンプ道具にもはまり 釣りに行った際に使用し 家に帰り サビや使った後の使用感がいい味を出しているので、それを眺めて癒されたり。

磯先輩は元料理人 磯の上で仕込んで料理してくれ、すんごくうまかった。

磯先輩と野人の豪ちゃん。同じ趣味をもった新しい仲間ができるっていいであります。自分の暮らしを音楽を、遠くから見直すこともできて楽しいであります。

よく、何を言ってるかわからないと言われるのでコンビニで手がのびてついフラフラと立ち読み。 よくわかりませんでした。

南野ロックフェス。

ワンナイトスタンド2017

誕生日 44才のお祝いをありがとうございます。 自分の太陽を感じながらそこに向かって、新しく挑戦もしながら歌う旅をまだまだ生かせていただきますのでこれからも応援のほどよろしくお願い致します。